妊娠中に情緒不安定になりがち・・・ということを、妊娠して初めて知りました。
というのも、妊娠してからというもの、泣いたり、夫にイライラすることが増えたんです。
妊娠中、どうしてこんなに情緒が不安になるの!?と自分でもびっくり!
その原因を調べてみました。
妊娠中の情緒不安定で泣いたり、夫にイライラ!
妊娠中って自分が想像していた妊婦生活とは違い、「悪阻がつらい」「体が思うとおりに動かせない」などなど、想像と現実の差に驚かされることばかりです。
もっとツワリって「時々気持ち悪くて吐いちゃう」くらいのものだと思っていたし。
お腹が大きくなってきたら「お腹さすって、あ、今動いた~!幸せだな~」ってくらいの穏やかな時間を過ごすと思っていたけど、現実では眠れない、腰痛や関節痛、終わらない悪阻に悩まされたり。
それを男性である旦那さんに「完璧に理解してほしい!」なんてことは不可能だということは分かっています。
でも、それでも少しでも理解をしてもらえたら嬉しいな・・・と思うばかりです。
本当に幸いなことに、私の旦那さんはツワリ中の体調のこと、体の変化などへの理解がとってもありました。
というのも、自分で「妊娠中の女性」がどうなるのか、しっかりと調べてくれていたからです。
体の変化や気持ちの変化をできるだけ理解して、支えてくれようとしてくれていました。
そのおかげでほとんど怒ることもなく、比較的平和に過ごせていたと思います。
それでも、どんなに完璧に近い旦那さんでもNGワードを踏んでしまうことがありました。(笑)
例えば次のようなことで号泣したり、イライラしちゃいました。
「僕も夏休みが欲しいな~」
冗談のつもりで言ったのは分かっていました。
でも、1日中起きても、寝ても気持ち悪い、食べても気持ち悪い、食べなくても気持ち悪い・・・いつ何をしていても気持ち悪い。
そんな終わりが見えないツワリの中、家事もろくにできないでベットで休む私の姿は「長期休暇中」にも感じられますよね。
と、悪気はないのはわかっているのですが、ついイライラ!
「え?ホント?私みたいに?」と嫌味っぽく聞いちゃいました。(笑)
ツワリが続く中、私にはやりたいことがたくさんありました。
でも、体が思う様に動かせないから、したくてもできない!
そんな私の前でそんなこと言わないで~!とイライラ。
些細なことで大泣き
妊娠前までは、言い合いになるようなケンカをしたことがありませんでした。
でもその日は、「食べ終わったらお皿を持って行ってほしい」とお願いしたところ、旦那さんに「ビデオ見終わったらね~」と軽く流されてしまいました。
「子供が生まれたらお手本になるんだから、できれば食べ終わったらすぐお願いしたいな・・」と言ったところ、彼は「それって僕に教養がないってこと?僕の育ってきた家ではそんなことは習ってない」と珍しく意見が対立。
それに、「子供がまだ生まれていないのに、今からそんなこと言うの?」と言われてしまいました。
生まれてからでもいいけど、習慣ってそんなすぐに変わるものじゃないのに・・・と思った私ですが、スペイン語で思うような言葉を伝えることもできず。
悔しくて涙がポロポロ・・・。
悔しいけど、子供がご飯を食べてお皿をキッチンに運べるようになるまで2年くらいはあるかな?と思ったら、今は私が折れた方が良いと判断。
私が謝り、でも悔しくて、言いたいことを我慢していると涙が止まらなくなりました。
彼は「ごめんね。言いたいことがあったら言ってね。ごめんね。」とハグをしてくれたけれど、言いたいことも言えないし、涙は止まらないし、とりあえず泣き続ける私。
しかも!!
涙が止まらなくなったうえに、気づかないうちに呼吸が乱れて過呼吸に。
さすがに彼も焦って「大丈夫?大丈夫?」とアタフタ。
結局近くにあった袋を拾って呼吸を落ち着かせましたが、人生で初めての過呼吸で自分でも大焦り。
泣きすぎて過呼吸になるなんて、自分でもコントロールがきかなくてビックリです。(→人生初の過呼吸!妊娠中は過呼吸になりやすいって知ってた!?)
妊娠中の情緒不安定の原因とは?
妊娠中の情緒不安定は、妊娠中のホルモンが影響しています。
妊娠すると、妊娠状態を維持するために女性ホルモンが妊娠前以上に分泌されるようになります。
そのため、通常時とは違う状態をしているんです。
カンタンにイメージをすると、生理前と同じようなホルモン状態が続いている感じです。
生理前にイライラしやすい人はイメージしやすいかと思います。
それに、妊娠するメカニズムの中には「男性を排除しようとする働き」があるそうです。
そう・・・・
特に妊娠初期や後期のツワリ時期には、こういった気持ちになることが多いです。
私もツワリ時期に旦那さんに触れられると、以前は「嬉しい」だったのに、ツワリ中は「本当に嫌」という気持ちが!
自分でもそんな気持ちになるなんて驚きで、旦那さんのことが大好きなのに自分でもショックでした。
そんな時だからこそ、旦那さんのちょっとしたことでもイライラしやすいし、何もしてなくてもイライラすることがあるんです。
旦那さんに「気持ち悪い」「触らないで」「嫌」とは言えないので、やんわりと体調の悪さを伝えて触られないようにしていました。
妊娠中の情緒不安定をできるだけ安定せるためには?
妊娠中の情緒不安定を少しでも安定させるには、間違いなくパートナーとの関係が大切だと私は思います。
というのも、男性は妊娠していないにしても「感情」は持っているからです。
妊娠中の体を男性は体験できない分、イメージを働かせて「ツワリ」などの辛さを想像してもらうしかできません。
そのため、女性側からも「つわり中だけど、少しだけ相手のことを気遣う」というのも必要だと思います。
そして、「辛い言葉を言われないようにする」というのも1つの対策方法だと思っています。
私はツワリ中でも旦那さんとケンカも1~2回程度で、比較的良好な関係を築けました。
というのも、ように次のようなことを意識していたからかな?と思っています。
- 家事を手伝ってくれたら「ありがとう」を忘れない
- 手伝ってほしいことは口に出して伝え、相手の許容範囲を超えないようにする
- 「あなたのおかげ」と感謝をいつも伝え、彼のことを家族や友人の前で褒める
- 落ち着いている時に、感情のコントロールが自分ではできなことがあると伝えておく
- NGワードは事前に伝えておく、あるいはすごく気にしていることを伝えておく
- 旦那さんもマタニティ―ブルーの可能性を考えて接する
- 性的なことを事前に話し合っておく
① 家事を手伝ってくれたら「ありがとう」を忘れない
ツワリ中や、どうしても体調不良で動けないことも増えてきます。
そんな時、旦那さんの家事協力が必要になってきますよね。
「しんどい時は手伝ってほしいな」と思うけれど、男性からすると「家事は自分の仕事」という意識が薄いものです。
それに、男性は「言われないと気づかない」という人が多い気がします。
実際、私も旦那さんに「何かやってほしいことがあったら言ってね」と言われました。
「言われる前にやってよ~」と思うけれど、それは無理なようです。
そんなことから、私もついつい「家事は自分の仕事って思ったことないでしょ?」と言いかけたことがありました。(笑)
でも、そこはグッと思いとどまって「今日もお皿洗ってくれてありがとう」「さっき掃除してくれたんだね!ありがとう」と、こまめに「ありがとう」を伝えるようにしました。
すると、いつも嬉しそうに「うん!いいんだよ」と子供のように返事をしてくれる旦那さんが可愛く思えて、言いたい嫌味を忘れることができました。(笑)
それに、「ありがとう」の言葉があれば嫌な顔一つせずに家事をこなしてくれます。
毎回「ありがとう」を伝えるだけで、彼の家事を手伝ってくれることが多くなるので、ぜひ「ありがとう」はおススメです。
② 手伝ってほしいことは口に出して伝え、相手の許容範囲を超えないようにする
手伝ってほしいことを「○○手伝ってほしいな」と口に出して伝えることがおススメです。
というのも、男性は女性のような気遣いができるのって難しいですよね。
「言われないと分からない」という男性がほとんどなので、「言わなければ気づかない」→「女性がイライラする」というパターンに陥ってしまいます。
手伝ってほしいことは口に出して伝えることが大事です。
また、「アレと、これと、ソレをお願いね」とたくさんのことを一度に言うと、男性の頭はパンクしてしまいます。
ちょっと面倒ですが、相手の許容範囲を超えないように、少しずつ量を増やしていくのがポイントです。
「洗い物をお願いしてもいい?」とお願いして、洗い物が終わったら「掃除をお願いしてもいい?」と様子を見ながらお願いすると1つ1つこなしてくれます。
私の旦那さんも、慣れてくると「洗い物と掃除をお願いしてもいい?」でもクリアしてくれるようになりました。
たくさんのことを1度にできないので、少しずつ伝えるのが相手にも伝わりやすいです。
「あ~、アレできてないな~」とツッコミそうになりますが、グッと我慢をして軽く受け流すようにしましょう。
見て見ぬふりをして、旦那さんが慣れてきたころに「○○もこうしてみたらいいよ?」と軽~くアドバイスをしてみると、もしかしたら良くなるかもしれません。(笑)
③ 「あなたのおかげ」と感謝をいつも伝え、彼のことを家族や友人の前で褒める
ツワリ中に家事を手伝ってくれたり、ご飯を買ってきてくれたり、何かしら気を遣ってくれることがあると思います。
少しのことでも「あなたのおかげで今赤ちゃんが無事でいるの。悪阻にも耐えれてる。ありがとう。」と感謝を伝えるのがおススメです。
言われすぎて慣れるということもないと思うし、頼られるともっと頑張ってくれます。
また、友人や家族の前で「いつも彼がツワリ中に支えてくれて・・・」と伝えると、旦那さんもより一層頑張ってくれるかも!
私は義理母からメッセージがよく来ていたので「旦那さんがいつも気にしてくれて、大事にしてくれてる」と伝えると、義理母が旦那さんを褒めていました。
そのおかげで、旦那さんは前よりもさらに優しくなった気がします。(笑)
④ 落ち着いている時に、感情のコントロールが自分ではできなことがあると伝えておく
感情のコントロールがどうしてもきかないのが妊娠中ですよね。
特にイライラしたり、ケンカして涙が止まらなくなったり、自分ではどうしようもないんです。
でも、男性はそんな気持ちのコントロールができなくなる状態を経験できないので、言葉にして伝えなければ理解してくれません。
怒鳴ったり、口調が荒いと話をしても伝わりにくい、とてもデリケートな内容です。
理解してもらうには、相手も自分も冷静な時で、お互いにゆっくりと過ごせている時に話すのが1番!
タイミングを作って話してみましょう。
「自分ではコントロールできないことがある。例えばあの時もね・・・」と、具体的な例と一緒に話をすると伝わりやすくなります。
そして、「いつもありがとう」という言葉と一緒に伝えると、より相手は理解してくれようとしてくれるはずです。
⑤ NGワードは事前に伝えておく、あるいはすごく気にしていることを伝えておく
旦那さんからのNGワード発言でイライラすることもありますよね。
あらかじめ「これは言われたら嫌」ということを伝えておくと良いかもしれません。
例えば、妊娠中は次のようなことを言われるとイライラしやすいですよね。
- つわり、大げさなんじゃない?
- 仕事休めていいなあ
- 予定とか赤ちゃんグッズとか、何でもいいや
- 家で休んでるんだからできるでしょ
- 太ったね(などの体型について)
- 寝すぎじゃない?
- 俺はタバコ吸ってもいいよね?お酒飲んでもいいよね?
- 子供が生まれるまでにガンガン飲んどこう!
- 俺の方が大変
- まだ育児していないんだし家事はやってよ
- 面倒くさい(溜息混じりは最悪)
- 両親学級は行かなくていいよね?
- 男か…(女か…)(本当は男の子(女の子)が欲しかったなど)
- お前が使うものだしな、俺は関係ないよ
- 立ち会い無理、グロいから
今のところ言われたことはありませんが、SNSなどでは「旦那さんに○○って言われた」といった投稿はよく見かけます。
本当に、こんなことを言える男性の心理が理解できない!と、叫びたくなりますが、きっと悪気はないはず・・・と思いたいです。
思っていたとしても、絶対に口に出してほしくありません。
「こういったことを言われるとイライラするから、言わないでね」と言っておくのも1つの方法。
または、旦那さんに先手を打って伝えるのもアリです。
例えば、私は「最近乳首の色が黒くなって、乳輪も大きくなった・・・」と、悲しそうに伝えてみました。
すると「大丈夫だよ!妊娠したら当たり前なんだよ」と旦那さんは優しく慰めてくれました。
言われる前に「気にしてるアピール」をしておくと、NGワードを言われる可能性は低くなると思います。
⑥ 旦那さんもマタニティ―ブルーの可能性を考えて接する
実は、旦那さんもマタニティーブルーになることがあるそうです。
男性の場合は精神的な重圧やプレッシャーによって、つわりなどの症状につながります。
男性って、女性が妊娠しても体の状態が変わらないので「何にも考えてないんじゃないの?」と思ってしまいがちです。
しかし、実は「自分が家族を守っていかないと!」「父親になるから」と、精神的な部分でプレッシャーを感じている人が意外と多んです。
男性もそういった精神的ストレスから、女性が悪阻期間中でも「優しくできない」「思いやりが足りない」といった行動に出てしまうことも・・・。
「もしかしたら彼も不安なのかも?」と思うと、つわり中に彼の行動が満足のいかないものでも許せる気がしてくるかもしれません。
⑦ 性的なことを事前に話し合っておく
大切なパートナーだからこそ、事前に話しておいた方が良いのが「性的なこと」です。
妊娠中、特につわり中や安定期に入ってから・・・などなど、妊娠中の体や気持ちは大きく変化します。
私自身も妊娠する前は「そんなに気持ちや性に対する考え方が変わるものなの?」と思っていたけれど、妊娠して初めて「今は触られたくない」と思う自分に戸惑いました。
それに、きちんと話ができていないと、男性からすれば「もう自分とはしたくないのかも」といった勘違いをされる可能性も・・・。
そこから浮気されてしまったり・・・なんてことになったら、とっても悲しいですよね。
相手にも寂しい思いをさせてしまわないように、きちんと事前に話し合ってきましょう。
私の場合はつわり時期に「触られるのも嫌」というくらい、ホルモンバランスのせいで彼を受け付けなくなっていました。
でも、「触らないで」と言いたくなかったし、彼に寂しい思いをさせたくなかったので、旦那さんには何もいいませんでした。
それに、彼からすればボディタッチは愛情表現の1つなので、一緒にいてするのが当たり前のこと。
また、ドクターからは「セックスは禁止」とは言われていなかったので、自分が応えられる時だけ応じていました。
と言っても、つわりのピーク時はそんな元気もなく、その点は旦那さんも理解してくれていました。
つわりが軽い日や、自分の調子が良い時などは最低限しておくと、自分の体も「さわられたくない→いつものセックスに近い状態」に感じ方も変わります。
頭や体は「今はしたくない」と言っていても、「彼や私たちの関係のために」と思って始めると、意外と良いセックスだったりすることも。
体が反応しなくても、旦那さんには「今はホルモンバランスのせいで」ときちんと説明をすればわかってもらえると思います。
妊娠初期、中期、後期によって気持ちや体の調子が違うこと。
また出産後などもどうなるかわからない、という話はしています。
事前に「気持ちや体が少し違う」という覚悟をしておいてもらうことで、旦那さんも準備ができます。
お互いに「寂しい」「ツライ」と思わないためにも、話し合ったり、自分ができる範囲で性的なことに応えるのも大切かと私は思います。
ただ、精神的に追い詰められるのは良くないので、無理は禁物です。