妊娠をすると、1人だけの問題ではすまされないのが現実です。
必ず病院や手続きをする市役所などでも『父親は?』と聞かれますよね。
まだ結婚をしていない彼氏との間にできた子供だと、彼氏に伝えるのも不安になります。
私が実際に当時結婚していなかった彼氏に妊娠を報告した伝え方をお話していこうと思います。
彼氏に妊娠を伝える、私はこんな伝え方をしたよ!
私は今の旦那さんとの間に、はじめての子供を妊娠しました。
でも、妊娠をした時は私達には課題が山積みだったんです。
この時はまだ結婚もしていないし、彼には結婚する気もなかったと思います。
私は日本人だけどペルーに滞在していて、3ヶ月更新の学生ビザで滞在許可を得ていました。
滞在許可が降りない場合は、いったんペルー国外に出て観光ビザを取得したり···とにかく不安定な滞在状態だったんです。
本当だったらもう少し早めに日本に変える予定だったのですが、彼と出会って一緒にいたいという気持ちから滞在期間を先延ばしにしていました。
滞在できるかどうかは不安定、どうやってペルーに残り続けるか自体が問題でした。
でも、彼はペルー人。
日本人とは結婚に対する価値観も違うし、先が見えないという関係。
ペルー人の若者の間では「交際して10年くらい経ったら結婚する」といった感覚が一般的になってきているので、彼もそういった価値観の持ち主。
私達はお互いにすごく大切だけど、結婚するという考えになるには程遠かったんです。(私はもちろん、結婚したかったですよ!笑)
そんなペルー文化に染まりきった彼との交際が始まって7ヶ月くらい。
妊娠していることが発覚しました。
生理が遅れてるな〜と思っていたし、彼からも「遅れてるの?検査したほうがいいかな?」とも言われていたので、こっそり1人で検査をしてみたところ····
陽性反応!!
ちなみに、ペルーに検査薬は日本のものと違ってペラペラでした。(笑)(→ペルーでの検査薬を試した結果)
嬉しくてトイレで涙が溢れ、「私のお腹に命が宿ってるんだ···」と思うと、今まで感じたことのない不思議な感覚でした。
ただすごく不安になったのは「彼は大丈夫かな?もし無理って言われたらどうしよう」ということ。
かといって、検査をしてすぐにメッセージとかで「妊娠したよ〜」なんて言うのも味気ないし。(笑)
どんな反応をしてるか顔も見たいし。
ということで、とりあえず次に会う日まで秘密にすることにしました。
彼と次に会う約束をしていたのは週末、夕方からスポーツクラブのスタジオレッスンに行って、その後自宅でのんびりするデートプラン。
運動しても良いかはネットで調べていたので問題なし!
運動はいつも通りできるし、後は彼にどうやって伝えるか···ということを考えた結果、自宅はダメだ!もっとサプライズ感がほしい。
そう思ったので、スポーツクラブから自宅の途中に寄り道デートをすることを提案してみました。
妊娠を伝えると、まさかの反応!
スポーツクラブを出てタピオカジュースを売っているお店に行って、タピオカ入りのフルーツジュースを購入!
この頃2人でよく行っていたので、「ジュース飲もうよ!」と誘っても怪しまれることなく行けました。
そこからちょっと遠回りをして歩いて海の見える道を通りたい、とリクエスト。
流石にリクエストが多いから疑われるかな?と思ったけど、さいわいなことに彼は全く気づかず。(笑)
海の見える道を通って帰ることに。
特に思い入れがあった場所ではなかったけれど、やっぱり妊娠を伝えるなら良いスポットで伝えたいと思ったからです。
その方がサプライズ感もあるし、もし彼が受け入れてくれたら良い思い出の場所になりからね♪
半分ワクワク、半分不安な気持ちでその道を歩きました。
ちなみにその場所はこちら。
夜景のキレイな場所ですよね。
なんともロマンチックに伝えたかった願望がありましたね、私。(笑)
ただ、風も強かったしちょっと寒かったので、「今やな!」とちょっと早めに思い切って切り出しました。
そう言ってこの海の見えるスポットで「妊娠してるの」と打ち明けました。
すると彼は、
と繰り返し、動揺した顔つきになりました。
そして、家に向かってまた少しずつ歩き始めました。
手をつないでゆっくり歩いてくれてるけど、「嬉しい」とか「やったー」とか、予想していた言葉が出てこなかったことに私はショック。
ドラマで見る「やったー!嬉しい!」といった反応を心のどこかで期待していたので、そうじゃない彼の反応は寂しかったです。
嬉しくないのかな···
そう思うと、少し涙がこぼれました。
不安になって、「嬉しくないの?」と聞くと、「嬉しいよ、ただ···」とその先の言葉を濁らせてしまいます。
ただこの時「堕ろしてほしい」とか「子供は育てられない」とか、ネガティブな言葉は出てこなかったので、ただ動揺しているだけなのかもしれない····と私は心の中でポジティブに考えようと必死。
家について、もっとゆっくり話ができそうだったので改めて聞いてみると、彼はこう言いました。
君は日本に戻りたいと思っていたから、日本に君が戻るなら僕も行かないといけない。仕事のこと、家族のこと、そして何より生まれてくるかもしれない赤ちゃんのことが心配だよ。
と、赤ちゃんを育てるか、育てないかということではなく、その先のことを心配していたんです。
この時、本当に責任感があって優しい人なんだな、と改めて思いました。
私はそのことを全く考えてなかったし(笑)、そもそも受け入れてもらえるかどうかが心配だったので、まさかの答えに私も戸惑いました。
でも、もしこのまま育てるならペルーに残るしかない、と心のどこかで決めていた部分もあります。
だから彼には、「子供が小学生とか中学生になって、どっちの国が良いっていうのはまだわからないけど、赤ちゃんで小さい間はペルーにいるよ」と。
これを聞いた彼はとっても安心してくれて、先のことはわからないけど2人で考えようね!という結論に至りました。
でもその日はまだ彼は不安そうで、とりあえず話疲れたので寝ることに。(笑)
翌朝、少しスッキリした彼の顔は妊娠を受け入れてくれているような感じでした。
そして、私に言ったんです。
それなのに、君が望むような理想のようなりアクションができなくてごめんね。
何も言っていないのに、そう察してくれた彼。
そして私を抱きしめてくれました。
父親になる自覚や覚悟はまだしっかり決まっていないけど、それは私も同じ。
2人で子供を育てて行こうと2人で決意できた瞬間でした。
妊娠を報告しても、時間が必要な人もいる!
私の彼のように、男性って女性に比べて順応が少し遅いような気がします。
例えば失恋をしたら女性の方が切り替えが早かったりするような感じです。(笑)
男性ってかなりズルズル引きずりますからね〜。
妊娠についても、やっぱり突然の出来事だと男性は戸惑いますよね。
私の彼のように、妊娠を伝えても喜んでくれていないように見えつつ、実はすごく嬉しいという人もいると思います。
伝えた時の反応って怖いけど、いつかは伝えないといけないこと。
できることなら良い思い出にできるように場所を選んでみることをオススメします。
私が妊娠を伝えた場所を通る時、彼は私にいつも「ここで妊娠のことを話してくれたね」と話してくれます。
今では良い思い出の場所になっているし、一生忘れることはない場所になったので、あの場所で話せてよかったと今では改めて思います。
あんなに妊娠を伝えた時は戸惑っていた彼も、今では赤ちゃんが生まれてくるのを心待ちに!
毎日お腹にいる赤ちゃんのために、絵本を読んでくれたりするほどです。
男性の気持ちも少しずつ変化すると思うので、女性が少しだけ待ってあげると良いのかな?と、今では改めて感じています。