妊娠中はちょっとしたことでイライラしたり、不安になったり、泣いてしまったり、自分でもコントロールができないことがあります。私もそうでした。
妊娠中のケンカが原因で過呼吸になり、旦那さんの目の前で泣きながら必死に息をしました。これがきっかけで2人のケンカを見直すきっかけにもなったので、どうやって仲直りしたのかもご紹介しようと思います。
目次
妊娠中に喧嘩が原因で過呼吸に!
妊娠4ヶ月を過ぎた頃、いつも通り家ですごしていました。旦那さんと夕食を食べた後、些細なことば行き違いで珍しくケンカになってしまいました。
内容はすごくささいなこと。
旦那さんが食べた食器を流しに運んでくれなかったので『子供が生まれたら私たちを見て育つんだから、食器は食べたらすぐに流しに運んでほしいな』と伝えました。
すると、旦那さんは『僕は流しに持っていくけど、まだゆっくりしたかっただけ。子供もまだ生まれてないのに、なんでそんなに言うの?僕のマナーがないみたいに感じるよ』と・・・。
少し前にチリ旅行に行って、文化や価値観の違いをより強く感じた旦那さん。私が日本人で、旦那さんがペルー人。先進国と発展途上国の違いを痛感したそうです。(私は全然気づかなかった。笑)
だから今回のことも、教養の違うを見せつけたられた!と思ったんだそうです。
私からすると『いやいや、子供のためなんだから!』と言いたかったけど、妊娠中のメンタル不安定が私の気持ちに追い打ちをかけます。
旦那さんの気持ちもわかるし、私もスペイン語で思うように言葉が伝えられなくて、何も言えなくなってしまいました。そしてモヤモヤ、イライラ・・・
だんだん悲しい気持ちがこみ上げてきて、ついに大泣き!!
こうなると気持ちのコントロールができない!!(妊娠中の情緒不安定、恐ろしや)
旦那さんはそんな私を見て「もう大丈夫。もうこの話は解決したよ」と言って抱きしめてくれたのですが、それでも涙が止まらず。
すると、なんだか急に呼吸が苦しくなってきて、どんどん過呼吸のように・・・。
息が上手にできなくて、息を吸ってるのに苦しい、うまく呼吸がコントロールできない。
だんだん手足の先が痺れてくる感覚。
旦那さんは過呼吸になった私の目の前でパニック!(笑)
旦那さん「PONJA大丈夫!?息吸って、大丈夫だから、息吸って!」
私の心の声(息吸ったらダメなんだよ~!息吐かないと~・・・苦しい~・・・)
と、頭の中ではどうするべきか分かっているのに、苦しくでできない。過呼吸が止まらない。そこで、近くにあった袋をとっさに拾って口に当てて、ゆっくりとした呼吸を意識しました。
袋の中の酸素が薄くなっていく感覚がわかり、その分しっかりと息を吐きだせるようになりました。やっと呼吸が少しずつ落ち着いてきて、過呼吸も落ち着きました。
旦那さんは「大丈夫?とりあえず座ろう?横になる?」と、もう私たちはケンカどころではありません。
旦那さん「どしたの?さっきのはパニック?」
私「う~ん、何でなったかは分からないけど、多分そう。(←ただスペイン語での「過呼吸」の言い方がわからなかったからテキトーに答えた。笑)」
旦那さん「もう大丈夫なんだよね?すっごい心配したよ~!」
と、旦那さんがビックリした隣で私もびっくり。(笑)
今まで過呼吸にはなったことがなかったから、こんなに苦しくて呼吸がコントロールできないものなんだなぁ・・と。それに、今まで体験したことがなかったのに、妊娠中になったのは私が妊婦だということも関係しているようでした。
妊婦は呼吸が苦しくなりやすい?
もしかして?と思い、妊娠中は過呼吸になりやすいのか調べてみました。すると、妊娠中だからこそ「呼吸が苦しくなりやすい」という特徴があることがわかったんです。
ただ、妊娠中は子宮が大きくなると横隔膜が押し上げられ、通常時よりも呼吸が苦しくなりがち。そんな時に、精神的な不安やストレスが加わると、さらに呼吸が苦しくなってしまうことがあるそうです。
私の場合もそれだったんですね~。急にパニックみたいに過呼吸になったけれど、それはケンカでのストレスがかかったから。
つわりが終わってお腹も少しずつ目立ちはじめ、子宮が大きくなってくると、食事をした後に胃痛がしたり、苦しいって感じやすくなった気がします。それと同じで、他の臓器も同じで子宮による圧迫が影響します。
この過呼吸が起こった時期は日常的な呼吸の辛さはなかったんですが、妊娠後期になると日常生活でも息苦しいことが多くなりました。寝てるときとか、呼吸が辛くて寝れなくなるくらいです。
出産を終えた今思うのは、間違いなく妊娠中は呼吸が苦しくなる!ということ。(苦笑)
そしてそれは過呼吸を引き起こしやすい状態にもなるということです。できるだけストレスを感じないようにしないと、過呼吸などで苦しい思いをする可能性は高くなるかもしれません。
妊娠中だからこそ、気をつけること
妊娠中は過呼吸になりやすい状態なので、ストレスや不安は体にとっても良くないですよね。ただ、どうしても無意識のうちにストレスや不安を感じてしまっていることもあります。
転倒で、赤ちゃんにもしものことが起こったら・・・そう思うと怖いですよね。
過呼吸自体は赤ちゃんに影響はありません、ただ、過呼吸がきっかけで転倒してしまうのが過呼吸の危険さです。
そこで!!
もしものことを考えて、これだけは覚えておいてくださいね!そして、転倒しないように座ったりして、赤ちゃんへの危険を回避します。
実際に私は過呼吸になって、旦那さんに「横になったら?」と言われたのですが、身体を起こしている方が楽でした。人によって『落ち着く』姿勢があると思います。
まずはこけないように座ったり、横になったりして、安全を確保した上で体を休めましょう。
妊娠中の過呼吸に対する正しい対処法
妊娠中に過呼吸になった場合、赤ちゃんに酸素がいかなくなるんじゃ!?と、焦りがちです。(私も思いました。)
でも、赤ちゃんへの酸素は血液を通して運ばれていきます。赤ちゃんのへその緒と、ママの肺はつながってないですよね。
まずは赤ちゃんへの影響が少ないことを覚えておきましょう。そうすることで、過呼吸で気持ちが焦っても呼吸を落ち着けやすくなるかと思います。過呼吸を落ち着かせる方法は次のことを意識するようにします。
- 酸素が多く、空気の交換が過度に行われている状態なので、息を吐くことを意識する(息は吐いたら自然と吸うようになっているから)
- ゆっくり息をすることを意識する
この2つのことを意識すると、過呼吸は長くても30分~1時間程度で収まるのが一般的と言われています。私の場合はとっても早くて、5分くらいでした。(→早っ!)
妊娠中は特に子宮の圧迫があるので、呼吸を整えるのも大変かと思いますが、息を吐くことを意識してみましょう!
ただし、それでも息苦しさがおさまらない場合は産婦人科での診察を受けた方が良いとのことでした。特に体を横にすると、血管が圧迫されて血圧が変動することがあります。
それらの影響で呼吸が苦しくなることもあるので、気になる場合は担当の先生に相談することをおススメします。
過呼吸になった場合は落ち着いて対応!普段から体を整えておくことが大事
過呼吸になってしまった時は、まずは落ち着いて対応することが大切です。1番重要なのはテンパって転んでしまうことを防ぐこと!
転ばないようにしておけば、あとは呼吸を落ち着かせるために体を休めるだけです。
そして、できるだけ過呼吸にならないようにするためにも、できるだけ呼吸が苦しくならないように体を整えておくことも大切になります。
妊娠中に過呼吸になるリスクが高くなるのは赤ちゃんに送られる血液が優先されて、ママの体は血液不足になるリスクが高いからです。血液が不足すると息切れをしやすい状態になります。
特に妊娠中期以降は特に赤ちゃんへの必要な血液も増えていくので、息苦しさや過呼吸を引き起こしやすくなるのです。私も妊娠中期である妊娠4ヶ月に過呼吸になりました。
できるだけ血液不足による息切れや、過呼吸を予防するためは鉄分をしっかりと摂取するよう心がけてました。そのおかげで、初めての過呼吸以降に妊娠中の過呼吸は起こってません。
もともと貧血気味な方や、血液濃度が薄い方は鉄分を意識しておくと良いと思います。(→妊娠中に感じる頭痛、吐き気、めまいは鉄分不足が原因ってホント!?)
妊娠中のイライラ、不安でケンカをしないための7つの改善方法
鉄分不足だけでは解消できないのが、妊娠中のイライラや不安が原因の過呼吸です。
妊娠中に過呼吸にならないためにも、イライラや不安になる原因は減らすのが理想的。特に妊娠中の精神状態に大きく影響するのが夫婦仲。(私もめちゃくちゃ影響を受けました!)
私も旦那さんとのケンカで過呼吸になったし、夫婦間でのトラブルが原因で過呼吸になってしまう人は多いと思います。
だって、妊娠中に体が変化するのは女性だけだし、男性にはわかってもらえないことがたくさんあります。でも、自分の体や赤ちゃんのためにも良い関係でいたいですよね。
いろいろ考えた結果、私は次のことを意識するようにしました。
- つわりの症状を想像してもらって、できるだけ理解してもらえるように伝える
- 一人でいることが寂しいときは、素直に『寂しい』『会いたい』と伝える
- 話し合いはお互いの気持ちが落ち着いてから
- 相手のことを大切に想っていること、相手が自分のためにしてくれていることを理解、感謝していると伝えた上で、『どんな行動』『どんな言葉』に傷ついたのかを伝える
- してほしいこと、思っていることを伝えないと、相手には伝わらないし、思い通りの行動はしてくれないを受け入れる
- お願いしたことをやってくれたら、ひたすら褒めて『ありがとう』を伝える
- たまには友達と会って話をする
妊娠中のイライラ、不安でケンカをしない方法① つわりの症状を想像してもらって、できるだけ理解してもらえるように伝える
妊娠中の体調を男性が理解することってかなり難しいことですよね。実際に経験しないと分からないのは理解できます。
でも、だからといって諦めていたら絶対に理解してもらえないし、妊娠中の対応も妊娠前と変わりません。
私はつわりの状態の時は『嘔吐下痢のときの、下痢がない感じを想像してみて?それがずーーっと毎日続くんだよ』と、自分が今どんな状態なのか例えて伝えていました。実際に男性でも経験したことがある症状だと想像しやすいようで、これを伝えてからはかなり気を遣ってくれるようになりました。
妊娠中のイライラ、不安でケンカをしない方法② 一人でいることが寂しいときは、素直に『寂しい』『会いたい』と伝える
妊娠前のように思うように外出できなかったり、切迫早産や切迫早産などの『どうしても動けない状態』になることもあります。(私もなってしまいました。)
そうなると、男性は出かけられるのに自分は出かけられない状態になります。このとき何も言わなかったら『じゃ、ちょっとでかけてくるね!』とパートナーだけが1人で出かけていくことになりかねません!
こういうときは、『一緒にいてほしい』という気持ちを素直に伝えるのがベストだと私は思います。
私も1人で心細かったときは素直に伝えてみると、家に残ってくれたり、早めに帰ってきてくれるようになりました。
妊娠中のイライラ、不安でケンカをしない方法③ 話し合いはお互いの気持ちが落ち着いてから
イライラして感情的になっていると、怒鳴ってしまったり、思ってもいないことを言ってしまうことがあります。できるだけ心が落ち着いてから話すのが理想的。
落ち着いてからであれば自分の気持の整理もできるし、『もしかしたら、あの人はこう思っていたのかも?』と相手の気持ちも理解しやすくなります。
私はイライラしたり、怒鳴りそうになるときはその場から離れます。(笑)
そして、気持ちが落ち着いてから旦那さんの元に行って話をするようにしました。そうすることでイライラした気持ちもスッキリしやすくなりますよ♪
妊娠中のイライラ、不安でケンカをしない方法④ 相手を尊重しつつ、『どんな行動』『どんな言葉』に傷ついたのかを伝える
イライラしているとき、起こっていることとは関係のない相手の嫌な部分まで否定してしまうことがあります。
例えば、『アナタは片付けが全くできないんだから、このゴミも捨ててないし、部屋も汚いままなんでしょ!?』と怒ってしまうとします。これだと、言われた側からすると自分を否定されているとしか思えません。
- 『アナタは片付けができない』と否定される
- どんな行動をしたら良かったのか伝わらない
- 何に怒っているのか具体的じゃない
こういった印象を与えてしまいまうことがあります。男性って具体的に伝えないと理解してもらえないことが多いし(私の旦那さんはそうです。苦笑)、きちんと伝えることが大切だと私は思います。
そこで!! きちんと伝えるならどうやって言えば良いかというと・・・
『いつも忙しいし、大変なのは分かってるの。仕事で疲れてるもんね。ただ、ゴミはきちんとゴミ箱に捨ててね。それに、部屋も少し汚いかな?〇〇と〇〇の部分を見て?・・ね? キレイにしてね。』
みたいな言い方だと、かなりの高確率でケンカもなしで行動してくれます。
ちょっと面倒だな〜と思うけど(笑)、ケンカなどをしなくてすむし、夫婦仲も良いままなので大切なことだと思います。
妊娠中のイライラ、不安でケンカをしない方法⑤ してほしいこと、思っていることを伝えないと相手には伝わらないし、思い通りの行動はしてくれないことを受け入れる
お互いに、「このくらいなら言わなくても伝わる」と思っていると、イライラを繰り返す原因になります。
どんなに些細なことでも、イライラして直してほしいと思っているなら伝えるべきです。しかも、そのイライラを溜め込まないでその都度伝えることが大事!
私も以前はイライラを溜め込んで大爆発したときに全部をまとめて言う、ということを繰り返していました。でも、男性からすると『いつのこと?何のこと?』と全然覚えてません。
それもそうですよね。だって、気にしてるのは私だけで男性にとっては大したことじゃないからです。
だから、『私はこれが嫌!』と思うことは男性が覚えているうちに伝えることがオススメ!
ただ、伝えたからといって思い通りに動いてくれるわけでもありません。そこは妥協しないとイライラしてしまう原因になってしまいます。
お互いに育った環境が違うし、習慣になっていることも違うので当然ですよね。それを理解して受け止められるようになることが大事なんだと思います。(2度めの結婚で悟りました。笑)
めちゃくちゃ難しいですが、そうできるようにチャレンジすることが重要です!
妊娠中のイライラ、不安でケンカをしない方法⑥ お願いしたことをやってくれたら、ひたすら褒めて『ありがとう』を伝える
積極的に『ありがとう』を言ったり、褒めたりすることが大切だと思います。
例えば『家事をすることが女性の仕事』ではないですよね。でも、だからといって『ありがとう』を言わないとお互いにモチベーションが上がらないことがあります。
逆に、こまめに感謝を伝えるとやる気を出してくれたりします。
私たちの場合はちょっとやってくれたら『ありがとう』を習慣にしてると、旦那さんから動いてくれることが増えました。きっと言われたら嬉しいと思ってくれているからなのかな?と思います。(私は旦那さんからは言われないけど、そこは気にしないようにしてます。(苦笑)
妊娠中のイライラ、不安でケンカをしない方法⑦ たまには友達と会って話をする
やっぱりイライラ解消には友達と会って話をすることですよね♪
ちょっとしたことを話すだけでもストレス解消になるし、ストレスが少ないとイライラすることも少なくなります。イライラ予防のためにも友達と会って話をするのは大事なこと。
私はペルーにいるので日本の友達と会えなくて辛かったけど、ビデオ電話などでストレス解消しましたよ〜♪
妊娠中の過呼吸予防に、パートナーとの関係を見直そう!
妊娠中は妊娠前に比べてイライラ、不安を感じやすいです。だからといってケアをしなかったら、過呼吸を引き起こすきっかけになってしまうかも!?
パートナーとの関係を見直すことで、そういった精神的なブレをケアできるかもしれません。ちょっとでも予防になるなら気をつけたいですよね。
妊娠中のイライラは赤ちゃんにも影響があり、生まれた後にも赤ちゃんの性格にも関係することがあると言われています。
過呼吸になることを予防するのはもちろん、赤ちゃんのためにもイライラは予防したいですよね。この記事がパートナーとの関係を見直すきっかけになれば嬉しいです。